Webサイトの
安定運用を保証!

liteCDNは国内主要ネットワーク上に配置された複数のサーバーに配信元のウェブサーバーから取得したデータのキャッシュを作成し、突発的なアクセス増加時には複数のサーバーでアクセスを負荷分散することにより、サーバーダウンや表示速度の低下を回避し、安定したコンテンツの配信を保証します。

だいぶ前の話にはなりますが、liteCDNでリダイレクトの無限ループが原因であわやサーバーダウンになりかけた事例があります。

CDNが普及してきたからこそ、CDN障害が起きてしまうとその影響は計り知れません。

もちろん現在では、liteCDNがリダイレクトの無限ループでサーバーがダウンしないように対策済みなのでご安心ください

今回は、リダイレクトループとは何なのか。またどうしてそのようなことになるのかをお話したいと思います。

リダイレクトの無限ループとは?

リダイレクトループ

リダイレクトとは、アクセスのあったページから別のページに転送することです。

リダイレクトをする理由

・コンテンツの移転をしたので、旧コンテンツから新コンテンツに転送させたいとき

・ユーザーエイジェントによる表示コンテンツの振り分けたいとき

・「メンテナンス中」といったサイトのリニューアルのとき

・SEOの対策(上位表示されているURLは変更したくない)をしたいとき

・サイトのドメインを変更したとき

・キャンペーンやセールサイトへ誘導したいとき

その転送が、何かしらの原因で永遠と繰り返される現象をリダイレクトループといいます。

リダイレクトループに陥ったコンテンツを表示した場合、無限ループに陥っているからといってブラウザがビジー(応答なし)になることはありません。

リダイレクトループのエラー画面

リダイレクトループになると、上画像のように「ERR_TO_MANY_REDIRECTS(リダイレクトが多すぎて表示できないよ!)」というエラーが表示されます。

ブラウザの判断によってエラーとなるので、ビジー状態(フリーズ)になってユーザーに迷惑をかけることはないものの、エラーが表示されるのでコンテンツイメージを悪くする可能性はあるかもしれません…。

コンテンツ運用の中でリダイレクトは有効な手段である反面、リダイレクトループの危険があることも知っておいてください

どうしてリダイレクトループが起きるの?

ここでは、liteCDNがサーバーダウンになりかけたケースを含め、リダイレクトループの原因を紹介します。

HTTPとHTTPSの判定でリダイレクトループ

SSL化によるリダイレクトループ

2021年9月の「Chrome94の仕様変更」では、Chrome(ブラウザ)のオプションで、「HTTPSファーストモード」機能が追加されました。

HTTPSファーストモードとは、HTTPS(SLL化)をしていないサイトは「安全ではない可能性がある」と判断して、サイトを表示しない設定です。

その影響もあるのか、急激に進んでいるのがコンテンツのSSL化です。

コンテンツをSSL化する方法のひとつにCDNの導入がありますが、今回はそれが原因でリダイレクトループが起きてしまいました。

CDNを経由したSSL化で起きたリダイレクトループ

liteCDNによるリダイレクトループ

CDNは、付加を分散するためにロードバランサー(略称:LB)という、外部からのアクセスを複数サーバーに振り分ける機器を経由しています。

問題は、ロードバランサーはHTTP(ポート番号:80)でアクセスしてしまうこと。

これによって、HTTPSでアクセス→HTTPでアクセス→HTTPSへリダイレクト→HTTPSでアクセス…とリダイレクトループに陥ってしまうのです。

幸いliteCDNでは障害となる前に検知して対応を取ることができましたが、今後もどのような障害が起きるかわからないので気を引き締めなければならないと考えるきっかけとなった事例です。

ポート番号って何?

ポート番号とは?

インターネットの世界では、IPアドレスによってコンピューターの識別を行っています。

しかし、IPアドレスだけでは何のパケット(データ)が送受信されたのかを判断できません。

そこで登場するのが 0~65,535 までの数値で管理されているポート番号です。

TCP/IP(通信プロトコル)ではサービス単位にポート番号が割り当てられており、IPアドレスとポート番号を指定することで、送り先のコンピューターに何のパケットが送られたのかを識別させることができます。

ポート番号は各々に設定することも可能ですが、とくに設定していない場合は、以下のポート番号が使用されます。

プロトコル ポート番号
HTTP 80番
HTTPS 443番
SMTP 25番
DNS 53番
POP3 110番
FTP 21番
どうしたらリダイレクトループを回避できるの?

CDNが原因のリダイレクトループ

今回のケースでは、ウェブブラウザからのアクセスなのか、CDNからのアクセスなのかを判別できれば無限リダイレクトループを回避できます。

どうやって判別するの? それを実現できるのが、ヘッダー情報の「X-Forwarded-Proto」です。

CDNを経由した場合、HTTPヘッダーに「HTTP とHTTPSのどちらのアクセスなのか」という情報をX-Forwarded-Proto に格納して付加します。

そこで、CDNからのアクセスでかつ X-Forwarded-Proto が「HTTPS」の場合はリダイレクトさせないように設定する必要があります。

そのためには、WordPressの wp-config.php に以下の記述を追加してください。

define(‘FORCE_SSL_ADMIN’, true);

if ( ! empty( $_SERVER[‘HTTP_X_FORWARDED_PROTO’] ) && $_SERVER[‘HTTP_X_FORWARDED_PROTO’] == ‘https’ ) {

$_SERVER[‘HTTPS’]=’on’;

}

また、. htaccess を以下のように記述します。

RewriteEngine On

RewriteCond %{HTTPS} off

RewriteCond %{HTTP:X-Forwarded-Proto} !=https

RewriteRule .* https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]

.htaccessの設定による無限ループ

リダイレクトループ

サイトを運営している方なら一度は「. htaccess(ドットエイチティアクセス)」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

.htaccess とは、リダイレクトやホームページのパスワード認証(BASIC認証)など、ウェブサーバーの基本的行動を制御するファイルです。

記述ひとつで旧ドメインから新ドメインへの移行(リダイレクト)させることができるので便利な反面、誤った書き方をすればリダイレクトループに陥ってしまう危険性もあります。

よくありがちなのが、サブディレクトリに新規ドメインを取得してしまった場合です。

リダイレクトループが起きた事例

上記のように、元々ルートディレクトリにサイトを作成していたが、複数サイトを運用することにしたので、サブフォルダに新ドメインを割り当てたというケース。

Redirect permanent / https://www.new.net/

.htaccess はルートディレクトリが優先して読み込まれるので、元々の公開ディレクトリがルートディレクトリにある場合、新ドメイン→新ドメイン→新ドメイン…というようなリダイレクトループが発生してしまいます。

プラグインによるリダイレクト設定

WordPressのプラグインが原因のリダイレクトループ

WordPressには便利なプラグインが用意されていますが、そのプラグインが悪さをしてリダイレクトループを起こすことがあります。

これらはプラグインのインストールやアップデートのタイミングで起きることが多いです。

そのプラグイン単体、もしくは複数のプラグインが合わさって原因となることもあり、急にリダイレクトループが起きるようになったら、すべてのプラグインを停止してその原因を探るしかありません

リダイレクトループをチェックしてくれるツール

リダイレクトチェック

自身のコンテンツのリダイレクトを簡単に確認できる方法があります。

それは、「リダイレクトチェック」というウェブツールで誰でも無料で、しかも登録しなくても利用できます。

使い方も簡単で、リダイレクトされているか調べたいURLを入力して[チェックする]ボタンをクリックするだけ

リダイレクトチェックの結果

このように、リダイレクトされているページを簡単にチェックできます。

もしこの結果で多数のページをリダイレクトしているのなら、一度見直してみるのもよいかもしれませんね。

POINT!

liteCDNでは、「http://」でアクセスされた場合、「https://」にリダイレクトするため、上記と結果となっています。

※「https://」へ強制リダイレクトを行うかは、ダッシュボードにて簡単に設定可能です。

おわりに

liteCDNの強制リダイレクト設定

liteCDNでは、「強制リダイレクト設定」が標準装備されているので、リダイレクト設定を忘れていた場合でもユーザーに安全な通信を提供することができます。

もしCDNでSSL化を考えているのなら、ぜひliteCDNをご検討してください。お問い合わせもお待ちしております!

liteCDNに興味を持ったサイト運営者の方に、「自分のサイトにCDNは本当に必要ですか?」と質問をされることがあります。

たしかにCDNのメリットは理解できても、それが本当に必要なのか悩んでいる方が、意外に多くいるのかもしれません。

そこで、ここではCDNの導入目安に役立つ情報をお伝えしたいと思います。

CDNの導入目安

ここでは、どのようなサイトがCDNを導入すべきなのか紹介していきます。

アクセスが集中する可能性があるサイト

HTTP505エラーとは?

インターネットをしていると、「503エラー」を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

この503エラーは、「サーバーに負荷がかかっているので、今は表示できませんよ」というエラーです。

通常時は出ることの少ないエラーでも、対策を取っておかないとアクセスが集中するたびにエラーになることも…。

ピーク同時接続 ピーク帯域
キャンペーン 通常の数~数10倍 サイトにより異なる
Webメディア露出 数千~ 数百Mbps~
TV連動 数十万~ 数十~Gbps

出典:J-Stream J-Stream CDN情報サイト「ピーク対策」

サイトを利用しているユーザーからしてみれば、「何かエラーが出た」と不安になったり、「このサイトは閉鎖したのかな?」と勘違いしたりするかもしれません。

アクセスの集中の原因(一例)

・ニュースなどの情報コンテンツの定時配信

・セールなどの特売イベント開催

・人気アーティストや公演のチケット販売開始

・イベントやキャンペーン告知による影響

上記のようなサービスを月額料金でサービスを提供している場合は、サーバーの負荷によってサービスが利用できないとユーザーの離脱にもつながります。

またサービスの品質が悪いことがSNSや口コミで拡散されたら、企業の信用やブランド力の低下につながってしまうかもしれません。

そのようなリスクを抱えないためにも、アクセスの集中が考えられるサイト(コンテンツ)を運営にはCDNの導入をおすすめします。

ECサイトの60%以上がCDNを利用

CDNの現状

2017年に以下の記事が発表されました。

【大手ECの約60%がCDN導入】知らないでは済まされないCDNとは?

コロナ禍の中で外出しづらい時期が長かったため、自宅で気軽に購入できるECサイトは急成長を遂げ、2017年よりもCDN導入は60%よりも増えていると考えられます。

とはいえ、そこまで大規模でないECサイトでもCDNを利用すべきでしょうか?

その答えは『YES』です。

なぜなら、サイトの表示が遅くなれば確実に不利益につながるからです。

Amazon

サイト表示が0.1秒遅くなると、売り上げが1%減少し、1秒高速化すると10%の売上が向上

引用:Web experiments generate insights and promote innovation.

ネットショップ担当者フォーラム

モバイル経由のアクセスでは表示速度が3秒のときにコンバージョン率が最大化し、表示時間が長くなるにつれてコンバージョン率が下がり、7秒で半減した

引用:ECサイトの業績に関わる”1秒”の価値。ユーザーの期待に応える表示速度を

Google

表示速度が1秒から3秒に落ちると、直帰率は32%上昇する。 表示速度が1秒から5秒に落ちると、直帰率は90%上昇する。 表示速度が1秒から6秒に落ちると、直帰率は106%上昇する。 表示速度が1秒から10秒に落ちると、直帰率は123%上昇する。

引用:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed

マイナビ

3秒を過ぎると57%のユーザーがしびれを切らし、訪問を諦めることがわかった

引用:3秒が許容範囲 – Webサイトのパフォーマンスが重要な理由

このように多くの専門家や大手ECサイトは、サイトの表示速度による影響を大きく捉え、CDNを導入してサイトの高速化や安定運用の対策を行っているのです。

今後もCDNの需要が高まることが予想される

liteCDNでサイトの高速化・安定化を!

最近はサイトやコンテンツの利用も、PCから手軽に使用できるスマートフォンやタブレットというデバイスに移行してきました。

ユーザーが年々増えていることに比例して、サイトやコンテンツも続々と増えています。

そのためサイトやコンテンツの提供者は、ライバルとの差別化を図らなければユーザーの獲得さえ危ぶまれてしまうのです。

その差別化のひとつが、表示速度向上も含めたサイトの利用のし易さの向上で、それに役立つのがCDNでしょう。

実際に、株式会社Jストリームが「株式会社Jストリーム CDNのいままでとこれから」で、インターネットトラフィックの80%がCDNから配信されていると報告しています。

まとめ

CDNの導入については、ウェブサーバーのスペックやアクセス数の変動に左右されるので、「1日のアクセスが〇以上なら」という目安を答えることができません。

CDNの導入はアクセス数やサーバーのスペックではなく、「CDNの導入目安」で紹介している通り、サイトやコンテンツの内容によって決めたほうがよいでしょう。

まずは、liteCDNでどれぐらいサーバーの負担を減らし、「サイトの高速化ができるか。安定配信できるか。」をご検討いただけないでしょうか?

もちろんサービスになっとくできない場合は、30日でサービス終了。しつこい勧誘や解約のお手続きもありません。

多くの人がより安全にWebサービスを利用できる環境を実現する、それが「SSL」という技術です。

正直なところ、「サイトSSL化はもう少ししてからでも…」と考えるサービス提供者は意外にも多かったのですが、2021年9月の「Chrome94の仕様変更」により、SSL化しないままではいられない状況になりました

ここではChrome94の仕様変更と、手間なくサイトをSSL化する方法をご紹介します。

サイトが表示されなくなる?Chrome94で変更された仕様とは?

以前から、「https://(SSL化)していないサイトは見ることができなくなる」と噂になっていましたが、いよいよそれが現実味を帯びてきました。

というのも2021年9月からブラウザの設定で、SSL化をしていないサイトは表示しないようにする設定(HTTPSファーストモード)がChromeに実装されたからです。

Chrome94 HTTPSファーストモード

この機能は「常に安全な接続を使用する」をONすると、安全でないページ(非SSLサイト)は表示しません。

ウイルスやスパウウェアなどが組み込まれた悪意のあるサイトでなくても、HTTPSに対応していないだけで、「安全でないサイト」だと判断されてしまうのです!

そもそも「安全でない」とされる理由は、HTTPSでないサイトは非暗号化通信が行われないことにあります。

非暗号化通信だとユーザーが入力した値を「送信」した場合、そのままの内容で通信されてしまいますが、暗号化通信(SSL化)しているサイトだと、入力された値が暗号化されるため、悪意あるユーザーに見られたとしてもその内容を知られることがありません。

つまり「盗聴」や「改ざん」される可能性があるので、「安全でないよ」と警告が表示されるのです。

非SSL 〇〇への接続は安全ではありません

このように、アクセスしたページが「安全でない」と表示されたらユーザーはどう思うでしょうか?

Webの知識があって「SSL化していない」と思ってくれればよいですが、多くのユーザーが「安全でない」→「このサイトは危険なのかな」と思うことでしょう。

そうなると最悪の場合、コンテンツの信頼を損なってしまうかもしれません。

POINT!

現在、「HTTPSファーストモード」のデフォルト設定は「OFF」になっています。

しかし、いつ「ON」がデフォルト設定になるかわからないため、できるだけ早くの対応が望ましいです。

サイトが表示されないとどうなる?

Chrome94 HTTPSファーストモード 常時SSLと非SSLの表示比較

インターネットが普及している昨今、サイトは企業の顔ともいえる存在です。

・求人サイトで見つけた会社ってどんなところなの?

・食事会するのにいいお店ないかな?

・仕事の依頼検討している会社の実績を見たい

まだまだありますが、このように名刺代わりにサイトがチェックされることも少なくなく、サイトが表示されないことによる機会損失は想像以上に手痛いものになるでしょう。

またコンテンツ配信しているサイトに関しては、その多くがPVを稼ぐほど収入(売上)につながるため、アクセスが激減するだけで大きな利益損失になります。

簡単にSSL化できる方法はないの?

非SSLサイトをliteCDNでSSL化する方法

実は、今のサイトに手を加えなくても簡単にサイトをSSL化させる裏技があります。

それはliteCDNを導入することです

なぜなら、ユーザーはliteCDNのエッジサーバーにキャッシュさせたページにアクセスするため、HTTPS通信となるからです。

ただ、「SSL化は面倒だけど、毎月コストが発生するのはちょっと…」と思われるかもしれません。

liteCDNの導入メリット

・手を加えなくてもSSL化できる

・アクセスが集中してもサイト表示の遅延がない

・悪意のあるDDoS攻撃からコンテンツを守る

・サイト表示高速化によるSEO効果

・安定したコンテンツ配信による信頼度UP

liteCDNを採用くださったお客様より、コスト以上の効果を得ることができたと嬉しい報告も多数寄せられております。

liteCDNは30日間の無料お試し期間を設けていますので、サイトのSSL化、そしてCDNを利用したときの効果を実際に感じてみてください。

liteCDNは、品質の高いコンテンツ配信が実現できるサービスを、低コストにて提供しています。

高コストになりがちなCDNサービスを低価格で提供できる理由は、コンテンツ配信に必要なサービスをシンプルな形で提供しているから。

他社のような「アレもコレも」ということはありませんが、コンテンツ配信に必要な機能はしっかりと備えている、それがliteCDNです!

liteCDNの機能一覧

liteCDNでは、以下のような機能を提供しています。

対応プロトコル HTTP/HTTPS/HTTP/2
キャッシュサーバー 国内2拠点
静的サービス
動的サービス
動画/画像/音楽配信
ダッシュボード
キャッシュクリア
即時キャッシュクリア ×
アクティブ(有効・無効)の切り替え
https強制リダイレクト
セキュア配信
UserAgent制限
CNAME
アラート設定
ダッシュボード機能

liteCDNのダッシュボード

liteCDNのダッシュボードはとてもシンプルで、CDN初心者の方でも簡単に設定できるようにデザインしています。

ドメインごとの転送量だけでなく、日々も配信量も一目で確認できるのも分かりやすいと好評です。

キャッシュクリア機能

liteCDNでは、ご利用者様のコンテンツファイルをキャッシュサーバーに保持する時間を[1時間/3時間/6時間/12時間/24時間]から選択できます。

保持時間を超えたコンテンツファイルはキャッシュサーバーより削除され、新たに取得されます。

ご利用者様のコンテンツ更新頻度やサーバーへの負担に合わせて、ご設定ください。

アクティブ機能

liteCDNはオリジンサイト単位で、[負荷分散をする(アクティブ)/負荷分散をしない]を設定できます。

ウェブコンテンツのリニューアルなど、キャッシュをさせたくない場合もボタンひとつで簡単に切り替えが完了します。

https強制リダイレクト

本来、「https://」であるべきURLを「http://」としてたたいてしまった場合、「ページが見つかりません(NOT FOUND/404エラー)」と表示されてしまいます。

エラーが表示されてしまうと、アクセスしてきたユーザーは「サイト(情報)が古いのかな…」などのマイナスイメージをもちサイトの評価を下げてしまうでしょう。

そのようなリスクがないよう、liteCDNでは強制的に「http://」で流入してきたユーザーを「https://」へリダイレクトさせる機能を標準装備しています。

セキュア配信

会員制配信サイトなど、コンテンツのダウンロードをユーザーで制限したいときに、セキュアキーと有効期限によるダウンロード制限を行うことができます。

UserAgent制限

キャッシュサーバーからの配信を、特定のUserAgentに制限させることができます。

CNAME設定

CNAMEの仕組み

通常、liteCDNを使用した場合は「7artisan.litecdn.net」のようにドメイン名が変更されてしまいますが、中には「ドメインが変わるのは避けたい…」とお考えの方もいるでしょう。

CNAMEを設定すれば、「7artisan.com」のように自ドメインに見せることが可能です!

参考

最近はフィッシング詐欺などの対策として、ユーザーの中には「偽サイトではないか」とドメインをチェックする人も増えています。CNAMEを利用することでユーザーの不安も払拭でき、サイトの信頼性も損ないません。

アラート設定

liteCDNでは、設定したデータ転送量に達した時点で、指定したメールにアラートを送信する機能が標準装備されています。

設定するアラート数に制限はありませんので、コンテンツの運用にお役立てください。

2021年3月に、liteCDNの標準機能にウイルススキャンが加わりました。もちろん料金は月額7,500円(50TBまで)のまま。

このセキュリティ機能追加が、お客様のコンテンツ配信のサービス向上にお役立ちできれば幸いです。

ウイルススキャンの詳細

liteCDNのセキュリティ対策1:ウイルススキャン

今回、liteCDNに実装したウイルススキャンは、毎日AM3:00にキャッシュされているすべてのファイルに対してウイルススキャンを行います。

もしキャッシュファイルがウイルスに感染していた場合、該当ファイルの駆除を行います。駆除といってもファイルを勝手に削除するわけではなく、他のファイルに悪影響が及ばないよう、安全な場所に移動(隔離)する対応を行っているのでご安心ください。

では、ウイルススキャンの頻度が1日に1度というのは十分なのでしょうか?

IPA(情報処理推進機構)や総務省からは、ウェブサーバーの管理者に向けて「週に1度はウイルススキャンを行いましょう」というリーフレットが配信されています。

つまり、liteCDNの1日1回という頻度は少ないということはありません。むしろ十分だと考えています。

ですが、より安全性を高めたいという要望にお応えするため、liteCDNではリアルタイムでウイルススキャンをするオプションをご用意しました。

liteCDNのリアルタイムスキャン:月額料金 2,500円

お申込みはお問い合せからご連絡ください。

※ウイルススキャンについては、お客様側が設定することは何もありません。すべて弊社におまかせください!

新型コロナウイルス拡大で狙われるCDNサービス

悪意ある第三者からの攻撃

新型コロナ感染で私たちの取り巻く世界は大きく変動を迎えました。その中でもリモートワークの導入は私たちの働き方を大きく変えました。

リモートワークは長時間労働の緩和、通勤時間の短縮などよいことばかりではありませんでした。

というのも、リモートワークに切り替えたことでフィッシング詐欺やマルウェア感染といった被害件数が大幅に増加したからです。

多くの人がウェブサービスを利用する機会が増えたことに注目し、悪意のある第三者が多くのキャッシュファイルを保持するCDNサービスにマルウェアを侵入させようと目論んだのです。

リモートワークで多くの人が利用しているSlackなどのツールでは、ユーザー間でファイルの送受信が可能になっていて、それらのファイルはプラットフォームプロバイダーが運用するCDNに保存されています。

もしマルウェアが仕掛けられたファイルがCDNにキャッシュされてしまったら?

そしてそのキャッシュファイルのURLがスパムメール等で拡散してしまったら?

多くの人たちが、何かしらの被害に合ってしまうかもしれません。

実際に、最近では多くのゲーマーが利用するチャットツール「Discord」に、大量のマルウェアが確認され、多くの被害が報告されています。

・個人情報の抽出

・盗んだ情報の流出

・データの破壊

・他のマルウェアの感染

また過去にも「downAndExec」や「Infostealer.Bankeiya.B」など、CDNがマルウェアのターゲットになった事例が多く存在します。

今回導入したliteCDNのウイルススキャンが、悪意ある第三者からコンテンツを守るための盾になればと考えています。

「HTTP/2」が普及しはじめたと思えば、早くも「HTTP/3」がリリースされたという話を聞くようになりました。

・ここでは「HTTP/2」と「HTTP/3」の違いは何なのか?

・CDNも「HTTP/3」対応にすべきなのか?

上記の2つを中心に、今後のコンテンツ運営についてお話をしたいと思います。

「HTTP/2」と「HTTP/3」の違い

「HTTP/2」と「HTTP/3」の違い

「HTTP/2」から「HTTP/3」になったことで、より効率化されて高速で通信できるようになりました。

※「HTTP」については、後述にある「【補足】HTTPとは?」をお読みください。

主な変更点は、使用される下位プロトコルが変更になったことです。

httpの仕組み(しくみ)

「HTTP/2」はTCP+TLSを使用しますが、「HTTP/3」はUDP+QUICを使用します。

正直、コンテンツ運営者にとっては「だからどうした?」と思われるかもしれません。

コンテンツが「HTTP/3」で運営されると、以下のような点が変わります。

・効率化された通信で、通信が早くなる

・HTTPS対応する必要がある

・確実に暗号化されるのでセキュリティが高まる

※Apacheはまだ「HTTP/3」未対応

具体的にどう変わったのかを、これから説明していきましょう。

TCPを使う「HTTP/2」とUDP+QUICを使う「HTTP/3」

ネットワークのデータ転送イメージ図

通信路で同時に送れるデータ量は決まっているため、サイズの大きなデータを送ってしまうと通信路はそのデータでいっぱいになり、ほかのデータが送れなくなってしまいます。

「同時に複数の人がWEB会議できないってこと!?」

そんなことにならないよう、通信時はデータを「パケット」という単位に分解してデータの送受信を行います。

パケットにすればサイズの大きなデータで通信路が塞がれることなく、複数のデータを同時に扱えるのです。

そしてTCPとUDP+QUICの違いは、そのパケットの送り方にあります。

TCPの場合

TCPのデータ転送 イメージ図

TCPではパケット(分割されたデータ)に番号が割り振られます。

TCPはこの番号順にデータを送るのですが、受け取り側が「〇番のデータ」が届いたことを伝えないと、TCPはずっと〇番のデータを送り続けるのです。

よく言えば「すべてのパケットが間違いなく送り届けられる」のですが、悪く言うと「ひとつのパケットが届かないだけでそれ以降のパケットが送られない」ことに…。

このTCPのもつ問題を解決するために生まれたのが、「UDP」です。

TCPのイメージ

動画を見ていて、急に動画が停止してWAIT状態になってしまう。

UDP+QUICの場合

UDP+QUICのデータ転送 イメージ図

UDPもTCPと同じようにデータをパケットに分割しますが、送信方法に大きな違いがあります。

TCPの一番のデメリットは、パケットロスをしたときに同じパケットを送り続けてしまうことでした。

しかしUDPの場合は、パケットが無事に届いたかの確認を行うことなく次のパケットを送り出します

これにより、パケットロスが原因でデータ転送が滞ることがなくなったのです。

UDPが解決したTCPの問題点

・データ伝送開始時の遅延

・パケットロス時の速度低下

・TLSがTCPを保護しない

・ネットワークが切れると通信がきれる

UDPのイメージ

動画を見ていて、コマ落ちしていることがある。

HTTPを進化させた「SPDY」と「QUIC」

インターネット技術を普及させたGoogle

検索エンジンシェアが世界1位のGoogleはユーザーの利便性を第一に考えており、通信プロトコル(ルール)を改良してサイト表示の高速化やセキュリティ向上を行ってきました。

実際にHTTP/2は「SPDY」、HTTP/3は「QUIC」が基盤となっており、いずれもGoogleが開発に携わっています。

HTTP/1.1からSPDY(HTTP/2)になって、通信効率は劇的に改善しました。

そしてHTTP/2からHTTP/3になり、さらに通信効率とセキュリティが向上しています。

2021年1月の時点では、まだHTTP/3はそれほど普及していませんが、HTTP/3対応のブラウザも増えてきたことから考えても、HTTP/3がHTTP/2に取って代わる日は必ず来るでしょう。

「HTTP/3」が標準化!?CDN業者もそれを考慮して選ぶべし

CDN業者の選び方

今はまだHTTP/2がメジャーで、HTTP/3に対応しているレンタルサーバーも少ないのが現状(2021年1月現在)です。

「レンタルサーバーがHTTP/2しか対応していないなら、CDNもそれで充分でしょ?」

たしかに、そうかもしれません。

ですが、最初LiteSpeedしか対応していないHTTP/3でしたが、2020年10月にはQUIC + HTTP/3 for NGINXのプレリリース版が発表されました。

そのうちApacheやh2oといった、メジャーなウェブサーバーもHTTP/3に対応してくるでしょう。

やはり、今後のことを考慮するとHTTP/3に対応、または対応準備しているCDN業者を選んだほうがベターだと考えられます!

「HTTP/3」の導入が利益を生み出す

http/3にすると収益は増える?

HTTP/3にどれほどよい効果があっても、導入コストや運用コストが発生して利益が減少したら導入するメリットがありません。

実際にHTTP/3を導入すれば、どのようなメリット(利益)が期待できるのでしょうか?

HTTP/3による効果

・コンテンツ表示が高速化される

・ユーザー満足度を向上することができる

・SEO効果が期待できるので集客・CVのアップが見込める

このようにコンテンツ運営をしているのなら、HTTP/3の導入は検討する価値があるでしょう。

では、気になるHTTP/3導入にあたってのコスト面はどうでしょうか?

レンタルサーバーを借りている場合は、業者のほうが対応してくれるので導入コストはかからないのでは…と予想しています。

※HTTP/1.1からHTTP/2に移行された場合も、別途料金が発生したという話は聞いていません。

また自社サーバーの場合も、ウェブサーバーのアップグレード、または変更するだけなので、それほど大きなコストはかからないでしょう。

「HTTP/3」は標準化される!

IESG(Internet Engineering Steering Group)

まだHTTP/3が普及していない理由のひとつが、まだ標準化されていないことにあるかもしれません。

しかし、2020年10月にインターネットに関する標準化団体(IETF)の技術面を担っているInternet Engineering Steering Group(IESG)は、QUICとHTTP/3についてのドキュメント(以下6つ)を受託しました。

これらがRFCに加わってインターネットプロトコルの標準となったら、HTTP/3の普及は加速するかもしれません。

HTTP/3対応を完了したブラウザも増えてきましたし、これからCDN業者を探すならHTTP/3の対応がどうなっているのかも選択条件に加えるべきです。

POINT!

liteCDNも現在、HTTP/3の導入を鋭意準備中です!

「HTTP/3」を実装すれば、本当に早くなるの?

http/3で表示速度は速くなるの?

TCPからUDPになったことで、パケット送信が柔軟になり、パケットロスがあった場合も通信が滞りなく行われることになりました。

では、パケットロスがなければHTTP/2とHTTP/3の速度に違いはないのでしょうか?

結論から伝えると、劇的に通信速度が上がることはありませんが、確実に効率的な通信が行われます

効率的に通信が行われることで、通信による負荷が激減することは間違いないでしょう。

3wayハンドシェイクとHTTP/3

パケットの送信方法以外にも、HTTP/3は「3wayハンドシェイク」を行わないことで通信の効率化を実現しています。

「3wayハンドシェイク」をざっくり説明すると、TCPで採用されている通信のルールです。

  1. 送信元が「接続を開始します:SYNパケットの送信」

  2. 受信元が「OKです。こちらからも接続を開始します:SYN+ACKパケットの送信」

  3. 送信元が「OKです:ACKパケットの送信」

  4. 引用元:

HTTP/2では確実なデータ受信を行うために必要だったやり取りでしたが、HTTP/3のように送信元が一方的にデータを送りつける方法では「3wayハンドシェイク」をする必要がありません

このようにHTTP/3はさまざまなところで、通信の効率化が行われているのです。

【補足】「HTTP/3」に対応しているのは?

「HTTP/3」に対応しているのは?

今はHTTP/2が主流ですが、HTTP/3へ対応するサーバーやブラウザが少しずつ増えてきました。

ウェブサイトの運営、アプリ運営、ウェブシステムの導入をしている、または検討しているのなら、今後の展開も注意深く見ていきたいですね。

「HTTP/3」の対応ウェブサーバー

〇LiteSpeed

〇Nginx

△H2O(実験的に開始されている)

「HTTP/3」を導入しているブラウザ

Firefox 75~

Safari 14~

Chrome(Canary版)

Edge(Canaryチャネル版)

※HTTP/3未対応のブラウザの場合、自動的にHTTP2で通信が行われます。

「HTTP/3」を導入しているコンテンツ

大手のSNSやコンテンツは、すでにHTTP/3に対応しているようです。

Google.com

Youtube.com

Facebook.com

Blogspot.com

Google.com.hk

Google.co.in

Myshopify.com

Google.co.jp

Google.com.br

Whatsapp.com

「HTTP/3」を導入(予定)しているCDN業者

〇Cloudflare

△Fastly(2020/05/11に対応することを発表)

POINT!

弊社が提供しているliteCDNもHTTP/3の導入を準備しております。

「HTTP/3」の実装で注意することは?

HTTP/3を導入するにあたって、注意すべきことが2つあります。

ポートを確認する

ポートを確認する

通常、パソコンでは複数のプログラムが動作しているので、データを受信してもどこのプログラムにデータを届ければよいのかわかりません。

そこで「どのプログラムにデータを届ければよいのか」を示しているのがポート番号です。

そしてHTTP/2で使用されるのは、TCPの80番(非SSL)と443番(SSL)で、HTTP/3で使用されるのはUDPの443番です。

企業によっては、セキュリティ対策として不要なポート(UDP)を閉じていることがあるので、HTTP/3を導入したい場合はポートを開放する必要があります

コンテンツの常時SSL化

コンテンツの常時SSL化

HTTP/3が使うQUICには、セキュリティ機能としてTLS1.3が内蔵されています。

つまり否応なく暗号通信が標準化されたということです。

これはユーザーによっては安全面で喜ばしいことですが、コンテンツ運営者にとっては頭が痛くなることかもしれません。

なぜなら、「TLS1.3が内蔵されている=コンテンツの常時SSL化しなければならない」からです。

【補足】HTTPとは?

HTTPとは?"

HTTPとは、インターネットでデータをやり取りするためのプロトコル(ルール決め)です。

データをやり取りするにはクライアント(受け側)とサーバー(送り側)が存在します。

しかし画像、音楽、映像、テキストなどさまざまな種類のデータをやり取りするので、ルールを決めていなければ、受け取った側はデータをどう処理したらよいのかわかりません。

HTTPはデータの先頭(ヘッダ)にその情報をくっつけることで、どのようなデータかを示しています

このように、どのような環境であっても滞りなくデータの送受信ができるのは、HTTPのおかげなのです。

【補足】SSL/TLSとは?

SSL/TLSとは?

SSL/TSLの正式名称は、SSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)です。

いずれもインターネットセキュリティ技術で、SSLの後身がTLSになります

まだSSLの知名度が高いため「SSL/TSL」と表記されることが多いですが、HTTP/2やHTTP/3で使用されるのはTLSと考えてよいでしょう。

SSL/TLSの役割

通信の暗号化によって、盗聴/改ざん/なりすましを防ぐ。

まとめ

インターネットを安全に使うために

インターネットの需要は増えるばかりですが、それに伴いサイバー犯罪も増加傾向にあります。

HTTP/3の登場により、コンテンツ表示が高速化されただけでなく、セキュリティも高まりました

これによりユーザーの利便性と安全性はさらに向上するでしょう!

コンテンツの利用者増に備え、HTTP/3とCDNの導入を一緒に検討してみてはどうでしょうか?

liteCDNもHTTP/3に対応すべく、現在、鋭意対応中です!

コンテンツ運営をしていると、必ずといってもいいほど耳にするのが「SSL」という言葉。

「SSL」がどのようなものなのか。その仕組みを知らないものの「安全にインターネットをするために必要なもの」と認識している人は多いのではないでしょうか。

このページではSSLとはどういうものなのか、SSLを導入する意味やSSLの種類などについてお伝えしています。

SSLとは?

HTTP1.1とHTTP2の通信の違い(SSL)

SSLとは「Secure Sockets Layer」の略で、「エスエスエル」と呼ばれます。

SSLはインターネットで安全に情報をやり取りするための暗号プロトコル(決めごと)で、保護された通信が行われることを意味します。

【SSLで行われていること】

SSL通信のイメージ図

SSLでの通信はこのような手順で行われ、最終的にはブラウザ、ウェブサーバーともに共通鍵を入手することになります。

ブラウザとサーバー間で通信されるデータは、共通鍵を使って暗号化・復号化されるため、たとえ盗聴されたとしても共通鍵を持っていないユーザーにはデータを解読されることはありません

また検索エンジンの国内シェアNo1のGoogleは、ユーザーの利便性を高めるために次のようなガイドラインを出しています。

出典:

サイトのコンテンツを問わず、ユーザーによるウェブサイトへの接続を保護するために、HTTPS を導入することをおすすめします。

Search Consoleヘルプ「HTTPS でサイトを保護する」

このことからもSSLは今後ますます普及し、導入されているのが当たり前という日も近いと予想されます。

メリット

コンテンツ運営者にとって、コンテンツを常時SSL化することで得られるメリットは何でしょうか?

メリット1:ユーザーが安心して利用できるコンテンツの提供

SSL通信を利用したコンテンツの提供

SSL化されていれば通信は全て暗号化されるので、悪意のあるユーザーは盗聴やなりすましで個人情報を入手しても内容を知ることはできませんし、入手したデータの改ざん(※)もできません

また通信を行った相手が事実を否認(※)したとしても、共通鍵を持っていることで関与したことを証明することも可能です。

※ECサイトの注文に対して「注文していない」(否認)などの行為。

つまりSSL通信を行うことは、ユーザーに安心して利用できるコンテンツを提供できるだけでなく、コンテンツ運営者にとっても大きなメリットとなるのです。

補足:ユーザーはサイトの安全性を意識している?

SSL通信

実はサイトが常時SSL化していないと、ユーザーの損失につながる可能性があると考えられています。

というのも、フィッシング対策協議会の「SSLサーバー証明書の表示の違いに対する意識に関する質問」で、アドレスバーの「https://」や「錠前マーク」を、ユーザーがどれくらい意識しているのかが調査されたのですが…。

SSLサーバー証明書の表示の違いに対する意識に関する質問 結果グラフ

フィッシング対策協議会「SSLサーバー証明書の表示の違いに対する意識に関する質問」

コンテンツをSSL化していなければ44.2%のユーザーがあなたのコンテンツの利用を控えてしまう可能性があるからです。

上記の調査は2019年7月に行われた内容なので、それ以降も個人情報流出事件が多発していることを考えると、「https://」や「錠前マーク」を意識するユーザーはさらに増えているかもしれません。

メリット2:SEO効果によって検索エンジンの検索順位が上がる

SEOの効果が上がる

Googleは2014年に、以下のように公式発表しています。

出典:

ますます多くのウェブマスターが HTTPS(HTTP over TLS / Transport Layer Security)を彼らのサイトに導入するようになってきています。これはとても心強いことです。

こうした理由から、Google では過去数か月にわたり、Google のランキング アルゴリズムでのシグナルとして、暗号化された安全な接続をサイトで使用しているかを考慮に入れたテストを実施してきました。この実験ではよい結果が得られているため、ユーザーがもっと安全にサイトを閲覧できるよう、すべてのサイト所有者の皆様に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えています。

ウェブマスター向け公式ブログ「HTTPS をランキング シグナルに使用します」

つまり常時SSL化しておけば、検索順位によい影響を与えてくれるということです。

逆にGoogleがしびれを切らして、「常時SSL化していないサイトはペナルティだ!」と検索順位を下げてしまうリスクも考えなければなりません。

なぜなら2019年11月に、Chromeセキュリティチームが次のような発表をしているからです。

出典:

デフォルトで Mixed Contents(混在コンテンツ = https:// ページに安全でない http:// サブリソースがあるコンテンツ)がブロックされるようになります。

Chromium Blog「No More Mixed Messages About HTTPS」

この記事をかみ砕いて説明すると、『「http」または「https」でも一部「http」が混在しているコンテンツ(Mixed Contents:混在コンテンツ)は改ざんされているリスクを排除するために、ブロックするよ』ということ。

ウェブブラウザの国内シェアは、ChromeがPCユーザーの約41%、モバイルユーザーの約63%を獲得しています。

そんなChromeにブロックされてしまうと、その機会損失はいかほどになるでしょうか。

考えるのも恐ろしいですよね…!

デメリット

コンテンツの常時SSL化することはメリットばかりのように思われますが、デメリットがないということはありません。

サイトを常時SSLで考えられるデメリットは、以下のとおりです。

デメリット1:URLが変更になる

SSL化するとURLが変わる

URLが「http://」から「https://」に変更されることで、リダイレクトするように対応する必要があります。

さらに企業のコーポレートサイトの場合は、ウェブサイトの修正だけでなく、名刺や宛名シールの変更も必要になるかもしれません。

これらの対応にかかる工数や費用は常時SSL化するデメリットだと言えるでしょう。

デメリット2:表示速度が遅くなる可能性も…

常時SSL化のデメリット:表示速度が遅くなる

「HTTP/2」の接続は、SSLサーバー証明書の認証手続き(通信)が加わるため、「HTTP/1.1」よりも表示速度が遅くなることがあります。

ただし「あきらかに遅くなる」わけではなく、コンマ秒程度遅くなる可能性があるという話なのでそれほど気にすることはありません。

またSSL認証によってかかる負荷は、従来の「HTTP1.1」の接続よりも、5~10倍かかると言われています。

確認方法

自分のサイト、または閲覧しているサイトがSSL化されているサイトであるかは、URLのアドレスバーで簡単に確認できます。

httpとhttpsの違い、確認方法

またSSLサーバー証明書の発行元と有効期限については、アドレスバーに表示されている南京錠マークをクリックすると表示される[証明書]の実行で確認できます。

証明書の確認

サイトを常時SSL化する方法

サイトを常時SSL化するには、大きく分けると無料SSLサーバー証明書を利用する方法と有料SSLサーバー証明書を利用する方法があります。

無料SSLと有料SSLのメリットとデメリット

有料SSLサーバー証明書と無料SSLサーバー証明書のメリット・デメリット

無料SSLサーバー証明書と有料SSLサーバー証明書のメリット(青)とデメリット(赤)を、以下の比較表にしました。

無料SSLサーバー証明書 有料SSLサーバー証明書
信頼度 低い 高い
コスト 安い 高い
発行日数 即日 数日かかる
導入難易度 低い 高い
サポート なし あり

無料SSLサーバー証明書と有料SSLサーバー証明書ともに、暗号化の強度には変わりがありません

それなのに、無料SSLサーバー証明書の信頼度が「低い」と言われるのは、「ドメイン認証」なのでサイト運営者の身元確認などが一切行われないからです。

また有料SSLサーバー証明書を利用した場合、認証局の過失で損害が発生したとき、その損害の補償を行ってくれる付加サービスが付くこともあります。

それ以外にも設定など困ったときはサポートを頼ることができるなど、手厚いサービスを受けることができるのは有料SSLサーバー証明書の大きなメリットだと言えるでしょう。

ただ一部の有料SSLサーバー証明書は更新の手続きが必要で、これはデメリットとして挙げられます。

ドメイン認証については、下記「SSLサーバー証明書のレベル」をお読みください。

SSLサーバー証明書の取得方法

ここではSSLサーバー証明書を取得する方法を紹介します。

無料SSLサーバー証明書の取得

Let’s Encrypt(レッツ・エンクリプト)

無料のSSLサーバー証明書といえば「Let’s Encrypt(レッツ・エンクリプト)」。

アメリカ・カリフォルニア州にあるISRG(Internet Security Research Group)とう非営利団体が、安全なウェブサイトを実現するべく、賛同企業の支援を受けて無料のSSLサーバー証明書「Let’s Encrypt」(ドメイン認証)の発行を行っています。

「Let’s Encrypt」は多くのレンタルサーバーが導入していて、専用のコントロールパネルから簡単に導入できます。

グランパワーの無料SSL設定方法

参考図:グランパワーのコントロールパネル

POINT!

弊社が提供している格安レンタルサーバー「グランパワー」も、無料SSLの導入が可能です!

無料のSSLサーバー証明書、Let’s Encryptを簡単に設定できます。

また自社サーバーやコントロールパネルがないの場合も、「Certbot」というソフトウエアをインストールすることで、「Let’s Encrypt」の導入は比較的容易に行えます。

有料SSLサーバー証明書の取得

有料SSLサーバー証明書の取得は、次のような手順でSSLサーバー証明書の取得を行います。

「秘密鍵の作成」や「CRSの作成」と聞くと難しく感じてしまうかもしれませんが、ほとんどのレンタルサーバーでコントロールパネルから手続きを行うことができます。

グランパワーの証明書インストール方法

参考図:グランパワーのコントロールパネル

なお、有料SSLサーバー証明書が発行できるいくつかの認証局と価格(1年契約の場合)を紹介します。

ドメイン認証 企業認証 EV認証
digicert 81,000円 162,000円
comodo 9,600円~ 25,800円~ 71,500円~
GMOグローバルサイン 34,800円~ 59,800円~ 128,000円~
セコム 55,000円 130,000円

また弊社でも、低価格、サブドメインも無制限にご利用いただけるSSLサーバー証明書を取り扱いしています。

よろしければ、グランパワーのSSL証明書のほうもご覧ください。

POINT!

弊社が提供している格安レンタルサーバー「グランパワー」での導入方法は以下で紹介しています。

専用SSLの設定 (cPanelプラン)

CDNを利用する

CDNを利用してSSL化する

実はコンテンツ(オリジンサーバー)を常時SSL化していなくても、CDNを利用すればユーザーにはSSL化された安全なコンテンツとして表示されます。

CDNの利用料金以外に何もランニングコストが発生しないこと、サーバーの負荷分散ができてサイトの表示も高速化されること、DDoS攻撃対策にもなることなど、SSL化以外のメリットを受けることができるのも魅力です。

POINT

もちろんliteCDNを利用しての常時SSL化ができるので、「何もせずコンテンツを常時SSL化したい」とお考えであれば、ぜひliteCDNを方法のひとつとしてご検討ください。

30日間の無料トライアル期間もご用意していますので、お気軽にお試しください!

SSLサーバー証明書のレベル

SSLサーバー証明書の種類

SSLサーバー証明書には、3種類のレベルが存在します。

ドメイン認証SSL(DV SSL)

3つのSSLサーバー証明書の中で、ドメイン認証(Domain Validation)が行われます。

ドメインの使用権の確認のみなので、メールで手続きが完了するので発行が早く、無料SSLサーバー証明書としても利用されています。

企業認証SSL(OV SSL)

3つのSSLサーバー証明書の中堅となる証明書で、企業認証(Organization Validation)が行われます。

各種書類と電話認証で、法的に実在している企業や団体であることが証明されています。

EV SSL

3つのSSLサーバー証明書の最高レベルの証明書で、EV認証(Extended Validation)が行われます。

企業認証に加え、第三者機関により法的・物理的に実在しているかを確認、また申請者の在籍確認が電話認証で行われます。

審査が厳密であるがゆえの発行の遅さと価格の高さがネックですが、アドレスバーの表示が変わるので安全性がユーザーに伝わりやすいです。

SSLサーバー証明書の有効期限が短くなるってホント?

SSLサーバー証明書の有効期限で悩むサラリーマン

2019年8月に、CAブラウザーフォーラムでGoogleが「SSLサーバー証明書の有効期間を1年に短縮する」と発議しました。

これは認証局側(CA)側に否決されたのですが、ブラウザ側の決定により実質1年のSSLサーバー証明書しか使えなくなってしまいます

これはコンテンツ運営者側から見ると、手間もコストもかかる話になってくるため、人ごとではありませんよね?

今までの経緯

・2015年4月に有効期間5年のSSL証明書が発行できなくなり、発行・再発行から「39カ月」を超えないものに変更された

・2018年3月に有効期間3年のSSL証明書が発行できなくなり、発行・再発行から「27カ月(825日)」を超えないものに変更された

・2019年8月にGoogleが「SSL証明書の有効期間を1年に短縮する」と発議

・2020年3月にAppleが「2020 年 9 月 1 日 00:00 (GMT/UTCTLS) 以降に発行されたサーバー証明書は、有効期間が 398 日間を超えないものとします。」と発表

このように、SSLサーバー証明書の有効期限はだんだん短くなり、今後も短くなる可能性も否定できません

ブラウザ側の対応

2019年8月にGoogleが発議したことにより、各ブラウザベンダーは次のように対応しました。

chrome Google Chrome 2020年9月1日以降
証明書の有効期限を最長398日に制限
Microsoft Edge Microsoft Edge 2020年9月1日以降
証明書の有効期限を最長398日に制限
Apple Safari Apple Safari 2020年9月1日以降
証明書の有効期限を最長398日に制限
Mozilla FireFox Mozilla FireFox 2020年8月31日以降
証明書の有効期限を最長398日に制限

これにより国内大手認証局では、有効期限「2年」の取り扱いを終了する動向をみせています。

有効期限が短くなるのはメリット?デメリット?

ウェブサイトのSSL化

SSLサーバー証明書が短くなるのは、ユーザー視点では何も変わらない、むしろセキュリティが高まるのでメリットしかないと思います。

いっぽうコンテンツ運営者は、手間やコストが増えるのでデメリットとして感じるでしょう。

SSLサーバー証明書の有効期限が短くなるということは、ドメイン認証、企業認証、EV認証が行われるということなので、倒産や消滅した企業や団体のSSLサーバー証明書が悪用されるリスクを減らすことができます。

それに加え、万が一秘密鍵などが漏洩してしまった場合も、有効期限が短ければ悪用された場合の被害を抑えることができるでしょう。

参考

フィッシング協会「サーバー証明書の有効期限の短縮について

SSLのエラーをGoogleデベロッパーツールでチェックしよう

Googleデベロッパーツール

コンテンツを常時SSL化して、URLアドレスで南京錠マークが表示されていても、Googleのデベロッパーツール(Securityパネル)で安全性に警告がでていることがあります。

This page is not secure.

証明書に問題がある場合に表示されるエラーです。有効期限切れになっていないかなどの確認を行いましょう。

Mixed Content

コンテンツ内のリンク(画像/JavaScript/CSS)に「http://」のものがあり、「混在するコンテンツ」として警告されています。

そのSSL化、安全ですか?安全性評価でサイトの評価をしよう

SSL Server Test

「常時SSL化したものの、本当に安全なのか不安…。」

そんな場合は、「SSL Server Test」を利用すれば、誰でも簡単にサイトの安全性をチェックできます!

使い方は簡単、「SSL Server Test」で表示される【Domain name】にチェックしたいサイトURLを記入して【Submit】ボタンをクリックするだけで、以下のようにコンテンツの安全性評価が表示されます。

SSL Server Testの評価基準

評価A(どれでも)なら対応は必要ないと考えてかまいませんが、B以下の場合は脆弱性が検出されたことになるので、対応が必要になります。

SSL設定代行サービスとは?

Googleデベロッパーツールでエラーがある場合や「SSL Server Test」でB以下の評価の場合は、何かしら対応が必要にあります。

ご自身、または社内に対応を行える人員がいる場合は大丈夫ですが、そうでない場合はSSL設定代行サービスを利用するのもひとつの方法です。

SSLの設定代行業者一覧
価格
SSLコンシェル 10,000円~
エアロソニック 7,500円~
SSLストア 10,800円~
ジャパンネットワークコミュニケーションズ 10,800円~
さくらのSSL(さくらのみ) 22,000円~

この中で、エアロソニックのSSL代行は、「SSL Server Test にて、A ランク調整」まで保証されています。

コラム:どうして常時SSL化していないのか

どうして常時SSL化していないのか

株式会社フィードテイラーが行った「常時SSL化 調査レポート 上場企業サイト対応状況(2020年9月版)」で、上場企業の常時SSL化普及率は80.7%という調査結果が出ています。

また、コンテンツ運営者が次のような質問を「Yahoo!知恵袋」で投稿していることから、常時SSLの導入を阻んでいるのはコストだけでなく、導入の方法がわからないという原因も挙げられるのかもしれません。

「Yahoo!知恵袋」一部抜粋

・コストが高い

・どの種類を導入したらいいのかわからない

・導入方法や設定がわからない

https://chiebukuro.yahoo.co.jp/search/?p=SSL&flg=3&class=1&ei=UTF-8&fr=common-navi

実際、SSLの設定をしようとしたところ、「コンテンツの表示が遅くなった」、「コンテンツがエラーになって表示されない」という悲痛な問い合わせが弊社にもあります。

弊社の見解ですが、コンテンツの常時SSL化に不安を感じるなら、専門のSSL設定代行業者を利用するのが時間・手間・コスト(トラブルとなった場合)を考えるとベストかもしれません。

POINT!

SSLの設定代行業者一覧」はこちら

まとめ

サイトの常時SSL化について、まとめ

サイバー犯罪は巧妙化して、今後も増えていくでしょう。

そんな中でコンテンツの信頼性を維持してユーザーを獲得することは、自分の利益につながります。

まだコンテンツを常時SSL化していないなら、早めに行いましょう!

個人的な見解を述べさせてもらうと、CDNと携帯電話の料金プランは非常に似ていると思います。

というのも、CDNも携帯電話もデータ転送量を基準とした従量制の料金プランと定額制の料金プランが存在しているからです。

その携帯電話は、いまや従量制ではなく定額制の料金プランが当たり前。

なのに、CDNのサービスは今も従量制課金の料金プランのほうが幅をきかせているのはどうしてなのか

弊社は、「CDNサービスの従量制課金の壁をぶち壊したい!」と“ほぼ定額”の料金プランのCDNサービスの提供を決定しました。

その理由を、今回はお話させてください。

どうしてCDNサービスは従量制課金を採用しているのか?

CDNの料金体系 定額制vs従量制

CDNサービスが従量制を行う理由のひとつは、「安定したサービスの提供」をしつつ、「きちんと利益を出す」ためです。

以前、完全定額制のCDNサービスを展開した「SiteLock CDN」は、1年も経たずにサービスを終了してしまいました。

定額制のCDN業者が利益を上げるためには、利用者の転送量が業者の想定していた転送量を下回らなければなりません。

逆に想定した転送量を超えてしまうと、それは業者側の赤字になるということ…。

まさに「SiteLock CDN」が終了した理由は、「5,000円という格安の価格設定で定額制にしたものの転送量が予想より大幅に超過した」ことだと思います。

CDNのユーザーは定額制と従量制、どっちを選ぶべき?

定額制と従量制 メリット・デメリット

CDN業者としては、従量制のほうがリスクは少ないですよね?

では、CDNを使う側(ユーザー)としては、定額制のほうがお得なのでしょうか?

定額制のメリットとデメリット

・メリットは、アクセス数やダウンロード数を気にせずサイトを運営することができる。

・デメリットは、アクセス数に波がある場合は、コスト高になることがある。

従量制のメリットとデメリット

・メリットは、“使った分だけ”なので、不要なコストを抑えることができる。

・デメリットは、アクセス数やダウンロード数が予想を超えた場合、請求額が高額になる。

正直なところ、「絶対にこっちがよい!」と言い切ることができず、自サイトのアクセス数、ダウンロード数を考慮して決定するべきだと思います。

契約期間に縛りがなければ、運営状況を見て切り替えるのが賢い運営方法かもしれません。

定額制CDNサービス一覧

CDNの定額制

CDNサービスの定額プランを提示している業者は少ないですが、ゼロというわけではありません。

ここでは「定額」を提示しているCDN業者を紹介します。

CDNサービス業者 月コスト  
liteCDN 7,500円 ・50TBを超えた場合、5 円(GB)の従量課金
REDBOX 65,800円 ・httpsに対応している「エッジM」プラン
・オプションによりコスト増加の可能性がある
i2ts(イーツ) 390,000円 ・2TBを超えた場合、130円(GB)の従量課金
・従量課金の上限は780,000円
NTT Com Cloudn CDN 1,500円 ・200GBを超えた場合、12円(GB)の従量従量課金
cloud flare $200+$5 ・小規模事業者向けの「Business」プラン
・上記にCDN利用料として$5プラスされる
・$1=110円の場合、22,550円

各社定額制となっていますが、完全定額制というわけでなく、定額従量制、段階変動従量制、二段階定額という形になっていますね。

支払額(コスト)のみを考慮して、定額制を展開するCDN業者にランクをつけてみました。

CDNサービス業者 ~700GB ~53TB ~61.7TB
liteCDN 2 1 3
REDBOX 4 3 2
i2ts(イーツ) 5 5 5
NTT Com Cloudn CDN 1 4 4
cloud flare 3 2 1

※ Cloudflareは$1=110円で算出

REDBOXとcloud flareは、初期の料金設定が高めですが従量課金はありません。

ですから、動画・音楽・漫画の配信サイトであればREDBOXとcloud flareを、それ以外のニュースサイトやゲームアプリなどのそれほど多くの転送量でない場合は段階変動従量制のliteCDNとcloud flareを選ぶとコストを抑えることができるかもしれません。

とはいえ、これは「オプションはなし」、「コスト重視にしたら」を前提にしたお話です。

CDNサービスは安さだけで決めていいの?

CDNの選び方 品質or低価格

CDN業者の選定で、コスト(価格)を考慮するのは当然のことです。

ただ、コストだけを優先してもよいのでしょうか?

優先順位は異なると思いますが、CDN業者の選定基準のポイントを挙げると以下のようになります。

また、なかには、一部の機能はオプション料金となることがあるので、料金設定と兼ね合わせて情報収集したほうがよいでしょう。

また弊社がおすすめするCDN業者の選定ポイントは以下の3点。

・「HTTP/2」に対応している

今後、SSL化しているサイトが“当たり前”になってくることが予想されるので、「HTTP/2」に対応していることは必須だと考えています。

・国内にキャッシュサーバーが設置されている

ユーザーからキャッシュサーバーの距離が短いほどサイト表示が早くなるので、国内にキャッシュサーバーがあることは重要ポイントだと言えるでしょう。

・安定したサイト表示ができる

いちばん重要なのは、やはり安定したサイト表示ができることです。

経路の確保はもちろんのこと、DDoS攻撃などの悪意のある攻撃者にもしっかり対応し、安定したサービスを提供していることもチェックしておきたいですね。

気になるCDN業者が見つかったら、ぜひ「CDN業者 + 障害情報」で検索してみましょう。

過去にどのような障害が起こり、どのように対応されているか紹介されているはずです。

・セキュリティ対策がほかの業者より優れている

コンテンツ運営をするということは、悪意のあるユーザーから攻撃される危険があることも考慮しなければなりません。

もしセキュリティ対策が不十分でコンテンツ利用者に不利益が生じた場合、コンテンツ運営者の信用が損なうだけでなく、損害賠償請求されるリスクもあります。

また総務省は「令和2年版 通信白書」で、インターネット利用ユーザーが何を不安に感じているかの調査結果をまとめています。

【ユーザーが不安を感じていること TOP3】

・個人情報や利用履歴が漏洩してしまわないか…

・コンピューターウイルスに感染しないか…

・インターネット詐欺に巻き込まれないか…

この結果から、集客するにもセキュリティ対策が欠かせないことが窺えますね。

利用するCDNに、WAFの導入やキャッシュファイルに対してのウイルスチェックなど、セキュリティ対策が組み込まれていれば、コンテンツ運営者は労を要することなくセキュリティ対策することも可能です。

無料・有料(オプション)という点にも気をつけつつ、どのようなセキュリティ対策が行われているのかもCDNの選び方のポイントにしましょう。

「ほぼ定額」?!liteCDNの料金体系

Webサイトの安定運用を保証!liteCDN

liteCDNの「ほぼ定額」とはどういうことなのでしょうか?

liteCDNは「段階変動従量制」を採用しており、同じ料金体系の業者に比べて従量課金開始が「50TB」という、かなりの転送量を低価格で利用できるのが特徴です。

POINT!

50TBの配信で月額 7,500 円

50TB以上の配信で1GBごとに 5 円の従量課金

しかし、「50TBのデータ転送量がどれぐらいかわからない…」という方もいるかもしれません。

サイト1ページの目安は「1MB~3MB」だと言われています。

1カ月(30日)で50TBなので、1日だと約1.6TBの転送量まで無料。

1ページ3MBと想定した場合、1日に約53万PVのアクセス流入があっても、CDNサービスの使用料金はたったの7,500円なのです!

liteCDNの導入事例(ウェブサイト以外)

CDNのデータ転送量

ウェブサイトでのデータ転送量の目安はお伝えしましたが、ゲームアプリなどの場合、データの転送量はどうなるのでしょうか?

弊社の実例を一部ご紹介します。

ゲームアプリ

ゲームアプリは最初にアプリをダウンロードすれば、その後はアップデート(プログラムの差分)やゲームデータのみをデータとして転送する形です。

利用者増加となった月でも40TBほどのデータ転送量でした。

LINE広告

月間8,400万人のユーザーへ配信されるLINE広告ですが、1回の配信でのデータ転送量は1TBでした。

毎日出稿しても50TBを超える心配はありません。

漫画アプリ

出典:

若年層でスマートフォンからマンガを読む習慣が定着

視聴行動分析サービスを提供する「ニールセン デジタル株式会社」

2017年3月に「ニールセン デジタル株式会社」が発表した後も、漫画アプリの利用者は年々増加しています。

そんな漫画アプリのデータ転送量は、ひと月50~100TBでした。

無料キャンペーンや人気マンガの配信スタートなどによりデータ転送量は大きく変わるため、自分の運営サイト(アプリ)のデータ転送量の目安を知りたいという場合は弊社にご相談ください!

また「CDNをまずは試したい」ということであれば、30日間の無料トライアルができる「liteCDN」をぜひご利用ください。

注意!

「ストリーミング配信するなら完全定額制のほうがお得じゃないか?」と思われるかもしれませんが、ストリーミング配信はオプションとなっており、その料金も不明瞭としているCDN業者が多いです。

CDNサービスの契約後に「ストリーミング配信は有料だった!」とならないよう、契約前にきちんと確認しましょう。

「ほぼ定額」でも時代に合わせて進化するliteCDN

liteCDNは日々進化しています

liteCDNはサービスの向上に向けた取り組みを日々行っております。

2021年3月に導入したウイルススキャン機能

liteCDNは2021年の3月に、ウイルススキャン機能を標準装備いたしました。

毎日、AM3:00にキャッシュされているすべてのファイルに対してウイルススキャンします。

このウイルススキャン機能の実装はチェックすることは、お客様にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ズバリ!「お客様の信用を守る」。これに尽きると思います。

実際に総務省が公表した「令和2年版 情報通信白書」を確認すると、サイト閲覧などが原因で社員(職員)のパソコンがマルウェア感染し、多大な被害を出す事例が報告されています。

もし自サイトが原因で、自分だけでなく利用ユーザーのパソコンがウイルス感染したら…?

考えるだけで恐ろしいですよね…。

・個人情報の流出

・システム停止(ランサムウェアによる金銭要求を含む)

・データの破壊

・フィッシングサイトによる詐欺被害

キャッシュファイルのウイルススキャンは、これらの被害からサイトを守るのに役立つでしょう!

また、定期的なウイルススキャンではなくリアルタイムスキャンしたい場合は、月額2,500円のオプションにて対応させていただきます。

マルウェアとは…

コンピュータウイルス、スパイウェア、ランサムウェアなど、悪意あるプログラムの総称です。

実装予定の機能

お客様に安心してliteCDNをご利用いただけるよう、現在、以下の機能についても導入予定となっております。

【rootkit対応】

rookitとは、不正アクセスしたユーザーが遠隔操作、ほかのマルウェアを侵入させるためのバッグドアの設置、個人情報を抽出させるキーロガーの設置などが行える、悪意あるソフトウェアのツール一式のことです。rootkitを検出することによりお客様のファイル(至ってはサイト)を守ります。

【DDos対応】

多数のコンピュータより大量のアクセスを受けることで、サーバやネットワーク機器に想定外の不可がかかり、ネットワークの遅延やサーバダウンしないようにします。

お客様の要望をお聞かせください!

liteCDNへのご要望をお聞かせください

お客様の要望にも柔軟に対応しており、「こんな機能があればうれしいんだけど…」といったご相談をお受けしたときには、できる限りお応えします

今までの機能追加に対応した実績は、「軽め」のもので1~2週間、「重め」でも1~2カ月です。

このような柔軟な対応ができるのも、liteCDNの魅力だと受け取ってもらえれば幸いです。

30日間無料トライアルをお試しください!

30日間無料トライアルをお試しください

liteCDNは、たっぷりサービスを試せるように30日間の無料トライアルを設けています。

もちろんliteCDNの導入を見送った場合は、しつこい勧誘もありませんのでご安心ください。

・できるだけコストを抑えてサイトを安定運用したい

・セキュリティ面での対策もしっかり行いたい

・いまのCDNサービスに不満がある

・とりあえずCDNの効果を検証してみたい

・CDNをはじめて導入するんだけど…

・SiteLock CDNが終了してから、CDNを導入できていない

まずは30日間無料トライアルから、liteCDNを試してみませんか?

導入後だけではなく、30日間の無料トライアル期間も安心してサービス利用をしていただけるよう、万全のサポート体制も整えてお待ちしております。

まとめ

liteCDNの品質

弊社は、「サイトを安定して運用できる環境を低価格で」提供できるよう、liteCDNサービスを開始しました。

またエンドユーザーには、高速表示することでサイト(動画)閲覧によるストレスを軽減してもらいたいと考えています。

「Akamai」や「CloudFront CDN」のような大手CDN業者にはない、“かゆいところに手が届く”サービスを提供したい!

そう考え、今もサービスをご利用いただいている皆様からのご意見に沿えるよう、日々精進しています!

liteCDNは、国内に複数拠点にサーバーを設置することで、オリジンサーバーの負担を軽減し、かつユーザーのリクエストに対してスムーズにコンテンツ配信ができるようになるサービスです。

オリジンサーバー?

キャッシュサーバー?

ドメイン設定?

CDNには興味があるけれど、「CDNってなんだか難しそう…」と導入に踏み出せない人もいるかもしれません。

たしかに難易度の高い設定が必要になるCDNサービスもありますが、liteCDNの設定はとても簡単!

ここでは、liteCDNの申し込みから導入までの手順について紹介しています。

liteCDNのサービスを申し込む

liteCDNのサービスを以下のページから申し込みができます。

liteCDN導入(申込画面)

liteCDNはサービス内容をしっかり確認いただけるよう、30日間のトライアル期間を設けているので、「まずは無料で試したい」とお考えであれば、種別を「無料トライアル」に変更してください。

お名前・メールアドレス・電話番号・会社団体名は必須ですが、質問がなければ[お問い合わせ内容]は不要です。

申し込み後、liteCDNからメールにて、liteCDN管理画面のログインに必要なアカウントを発行して通知いたします。

個人でliteCDNの導入をご検討される場合は、お手数をおかけしますが「お問い合わせ」からのご連絡をお願いいたします。

liteCDNの導入

liteCDNの導入は、ログインして設定画面からオリジンサイトを登録するだけです!

liteCDN管理画面にログインする

liteCDN導入(管理画面ログイン)

liteCDNのログイン情報が発行されたら、いよいよliteCDN管理画面にログインしてCDNの設定をしていきます。

liteCDN管理画面の推奨環境は以下となっております。

■OS

Windows10以上/MacOSX以上/Android/iOS

■ブラウザ(いずれも最新版)

Chrome/Firefox /Safari

オリジンサイトを登録する

liteCDN導入(オリジンサイト設定)

左メニューの[オリジンサイト]>[設定]で、オリジンサイト設定画面を表示します。

分散させたいサイトのドメインを[オリジンのドメイン]へ、負荷分散用のサブドメインを[負荷分散用のサブドメイン]へ設定します。

【設定例】

あなたのサイトURL http://7artisan.com/
オリジンのドメイン 7artisan.com
負荷分散用のサブドメイン 7artisan

キャッシュクリア設定では、キャッシュさせる間隔を[1時間・3時間・6時間・12時間・24時間]の中から選びます。

最後に[アクティブ]に変更して[保存する]を実行すれば、liteCDNの導入が完了です。

「〇〇を配信したときだけCDNサービスを利用したい」などCDNサービスを稼働したくない場合は、アクティブの設定を[ノンアクティブ]にしてください。

正しく追加された場合は、管理画面(ダッシュボード)のオリジンサイト一覧に表示されます。

このように、liteCDNはコンピューターにあまり詳しくない人でも簡単にCDNを導入できるようになっています。

注意

[ノンアクティブ]に設定されている場合でも、従量制課金の対象となります。

liteCDNの設定

「liteCDNの導入」でオリジンサイトの設定について簡単に紹介しましたが、liteCDNには基本設定以外に上級者向けの詳細設定やアラート設定を用意しています。

ダッシュボード

liteCDN導入(ダッシュボード)

現在登録されている、オリジンサイトの設定と配信量の一覧が表示されます。

一覧表示されているオリジンサイトについて、以下の設定・確認を行うことができます。

編集 オリジンサイトの設定画面を表示します。
配信量 配信量データの確認画面を表示します。
月間配信量ダウンロード ダッシュボードの右上に表示されている月の1日ごとの配信量データ(bytes)をCSV形式でダウンロードします。
※配信量が0の場合も、配信量0でダウンロードされます。
オリジンサイト>一覧

登録しているサイトの、キャッシュクリア間隔・CDNの有効設定(アクティブ)・上級者設定の有無について一覧で確認できます。

一覧表示されているオリジンサイトについて、以下の設定・確認を行うことができます。

liteCDN導入(オリジンサイト一覧)

配信量データの確認画面を表示します。

配信量 配信量データの確認画面を表示します。
編集 オリジンサイトの設定画面を表示します。
削除 登録しているオリジンサイトの削除を行います。
※確認画面が表示されるので、削除してよい場合は「OK」を選択してください。
オリジンサイト>設定

liteCDN導入(オリジンサイト上級者設定)

オリジンサイトの登録、編集を行います。

基本的な設定方法は「オリジンサイトを登録する」で紹介しているので、ここでは[上級者設定]について紹介します。

上級者設定は、[アクティブ]設定の右下にある[上級者設定]をクリックすると、設定画面が開きます。

liteCDN導入(オリジンサイト上級者設定)

上級者設定[https強制リダイレクト]

ユーザが「https://」でアクセスすべきところ、「http://」でアクセスしてきた場合の動作を設定します。

[有効]を選択すると、「https://」にリダイレクトして通信の安全性を担保します。

上級者設定[セキュア配信]

会員にのみコンテンツを配信する(有料ニュースサイトや有料動画サイトなど)サイトを運営する場合に、設定が必要です。

[有効]を選択すると、[セキュアキー]が発行されます。

※実装については、[セキュアキー]の下部にある「※実装コードのサンプルは、こちら」をご覧ください。

上級者設定[UserAgent制限]

UserAgent(ユーザーエージョント)とは、サイトを見ているOS情報やブラウザ情報のことをいいます。

負荷分散サーバー(キャッシュサーバー)からのコンテンツ配信を、特定のUserAgentからのみ許可させたい場合に設定が必要です。

設定する文字列は、配信を許可したいUserAgentに含まれる文字列です。

上級者設定[CNAME]

通常設定だと「7artisan.com」ではなく、「7artisan.litecdn.net」で配信されます。

これを「cdn.7artisan.com」のように自ドメインからの配信であるように見せたい場合は、CNAMEの設定が必要です。

またCNAMEについてはliteCDNの設定だけではなく、自身が契約されているネームサーバーで「cdn.7artisan.com」が「7artisan.litecdn.net」にCNAME設定されている必要があります。

【CNAME設定の参考サイト】

・ムームードメインのネームサーバー(DNS)設定はコチラ

・お名前.comのネームサーバー(DNS)設定はコチラ

・XSERVERのネームサーバー(DNS)設定はコチラ

アラート>一覧

liteCDN導入(アラート一覧)

設定している、アラート一覧が表示されます。

一覧では、データ配信が何GBを超えたら、どこにメールされるのかを確認できます。

※[アクティブ]がOFFのアラートは配信されません。

編集 アラート設定画面を表示します。
削除 登録しているアラートの削除を行います。
※確認画面が表示されるので、削除してよい場合は「OK」を選択してください。
アラート>設定

liteCDN導入(アラート設定)

アラート設定画面を表示します。

【設定例】

10TBを超えた場合に、[alert@7artisan.com]へメールをする場合

アラート配信量(GB) 10000
アラートメールアドレス alert@7artisan.com

一時的にアラームを停止したい場合は、アクティブの設定を[ノンアクティブ]にしてください。

サポート

サポートでは、「liteCDN管理画面マニュアル」をダウンロードできます。

よくある質問

マニュアルに記載がない場合でも、【よくある質問】で解説している場合もございます。併せてご利用ください。

サポート

技術的なサポートが必要な場合は、メールでお伺いしますので【こちら】からお問い合わせください。

セキュリティ設定

キャッシュされているファイルに対して、ウイルススキャンが毎日 AM3:00 に行われます。ウイルススキャンはliteCDNの標準機能となっているため、とくに設定の必要はありません

またリアルタイムでのウイルススキャンは、月額2,500円のオプション機能となっています。

ご希望の際は、【こちら】からお問い合わせください。

htaccessの設定

liteCDNでは、htaccessに以下の設定を行うことで、サーバーの負荷分散を行うことが可能です。

またhtaccessを設定すれば、画像などの参照場所(※)を書き換える手間が不要になります。

設定の方法も簡単で、htaccessのファイルに以下をコピー&ペーストしていただければOKなので、ぜひご活用ください。

※<a href=”xxxxxx”>の”xxxxxx”部分です。

画像の負荷分散

画像の負荷分散を行う場合は、以下の内容をhtaccessに追記してください。

<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} !liteCDN
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -f
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^\/(.*(\.jpg|\.png|\.gif|\.jpeg))$
RewriteRule ^(.*)$ https://YOUR-SUBDOMAIN.litecdn.net/$1 [R=301,L]
</IfModule>

動画の負荷分散

動画の負荷分散を行う場合は、以下の内容をhtaccessに追記してください。

<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} !liteCDN
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -f
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^\/(.*(\.mp3|\.mov|\.avi|\.wmv|\.vob))$
RewriteRule ^(.*)$ https://YOUR-SUBDOMAIN.litecdn.net/$1 [R=301,L]
</IfModule>

JavaScriptの負荷分散

JavaScriptの負荷分散を行う場合は、以下の内容をhtaccessに追記してください。

<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} !liteCDN
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -f
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^\/(.*(\.js))$
RewriteRule ^(.*)$ https://YOUR-SUBDOMAIN.litecdn.net/$1 [R=301,L]
</IfModule>

CSSの負荷分散

CSSの負荷分散を行う場合は、以下の内容をhtaccessに追記してください。

<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} !liteCDN
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -f
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^\/(.*(\.css))$
RewriteRule ^(.*)$ https://YOUR-SUBDOMAIN.litecdn.net/$1 [R=301,L]
</IfModule>

liteCDNの初期費用や利用料金はどれぐらい?

最後に、liteCDNの料金についても簡単に説明させてください。

複雑な料金体系が多いCDNサービスの中でも、liteCDNの利用料はとてもシンプル。

・初期費用は0円

・月額料金は7,500円

・転送量が50TBを超える場合のみ、1GBごとに5円の従量課金

またliteCDNは、CDNサービスの中でも低価格な利用料での提供になっておりますので、ぜひご検討ください。

「liteCDNは本当に安いのか」について知りたい場合は、以下のコンテンツがおすすめです。

サイト運営などをしていると、「HTTP/1.1」や「HTTP/2」という言葉を耳にすると思います。

 

実はこの「HTTP/1.1」や「HTTP/2」には大きく違う点があり、それを知らずにCDNサービスを契約したものの、「HTTP/1.1」しか対応していなかったということになれば損してしまうことになるかもしれません!

 

liteCDNも「HTTP/2」に対応することになったので、この機会にみなさんに「HTTP」についてお話させていただければと思います。

 

「HTTP」って何なの?

 
HTTPとは 

私たちが普段使用しているパソコンは、ハード面ではWindowsやMacなど、ソフト面ではWindowsやLinuxなどのさまざまな環境があります。

 

HTTPとは、環境が違っても私たちのリクエストがウェブサーバーに届き、ウェブサーバーからウェブブラウザにサイトデータがきちんと送信されるように決められた共通ルールだと考えてください。

 

また、この共通ルールのことを『プロトコル』といいます。

 

補足:
HTTPとは、「HyperText Transfer Protocol」の略称です。

 

「HTTP/1.1」と「HTTP/2」の違いは?

 

「HTTP/1.1」と「HTTP/2」の違いを以下で紹介していきます。

 

バイナリプロトコル

 
HTTP1とHTTP2の違い 

「HTTP/1.1」では、テキスト形式で送リクエストされていたため、ウェブサーバーが理解できるバイナリ形式へ、分解・解析(Parse)する必要がありました。

 

しかし「HTTP/2」では、バイナリ形式でリクエストが送られるため分解・解析(Parse)する必要がありません

 

ストリームが多重化

 
HTTP2 ストリーム多重化 

「HTTP/1.1」では、この1つ1つをリクエストして受け取ってから、次の情報をリクエストしなければなりませんでした。

 

しかし「HTTP/2」では、複数の情報を同時にリクエスト、受け取ることが可能です。

 

これはストリームという、クライアントとサーバー間を結ぶ、双方向の仮想通信路によって実現しました。

 

優先度の制御

 
HTTP2 優先順位の制御 

「HTTP/2」では、ストリームによって複数の処理を同時にできるようになりましたが、「HTTP/2」のすごいところは、そのストリームの優先度を制御できるところです。

 

これにより、コンテンツの表示(見た目)を優先したいなどが、リクエストによって可能になったのです。

 

※優先度を制御することを、Priority(プライオリティ)といい、クライアントがその情報をサーバーに送ります。

 

ヘッダの圧縮

 

コンテンツの表示は、ファイルのリクエスト・レスポンスを行うたびにHTTPヘッダの送信を行いますが、実はこのHTTPヘッダは大部分が同じ内容だったりします。

 

それを改善したのが、「HTTP/2」に実装された[HPACK(ヘッダの圧縮式)]です。

 

これにより、同じ内容のヘッダ情報の中から必要なヘッダの差分(異なる部分)のみを取り出して送信することができるようになりました。

 

「HTTP/1.1」はもう古い?「HTTP/1.1」の欠点と「HTTP/2」の必要性

 
HTTP1は表示が遅い 

前述で「HTTP/1.1」と「HTTP/2」の違いを紹介してきましたが、それによって「HTTP/1.1」の欠点が見えてきました。

 

・ファイル形式の違いによる「解析」という余分な処理が必要

・送受信できるファイルは1つのみ

・重複した情報が何度も送信される

 

上記の欠点はすべて、コンテンツ表示の遅延につながるでしょう。

 

サイト運営者側からすれば、コンテンツ表示の遅延はコンテンツ利用者の満足度の低下、離脱率の低下につながってしまいます。

 

しかし、その「HTTP/1.1」の欠点を改善できる「HTTP/2」を導入することで、サイトの価値を高めることができるかもしれません。

 

補足:
Googleの検索順位には、コンテンツ訪問者の離脱率(滞在時間)も関係するといわれています。

 

CDNサーバーが「HTTP/1.1」だと、どうなる?

 
CDNのキャッシュサーバーがHTTPのときのリスクとは 

「HTTP/2」で通信を行うには、クライアント(ブラウザ側)とウェブサーバー側が「HTTP/2」に対応していなければなりません

 

「HTTP/2」に対応していなくても、「HTTP/1.1」での通信になるのでサイトが見られないということはありませんが、サイト表示の遅延につながる可能性があります。

 

サイト表示の遅延は、流入数や離脱率、CV(コンバージョン)の獲得に影響するのでマーケティング担当者としては見逃すことはできないでしょう。

 

※CVとは、サイトを介した「購入」、「申込」、「資料請求」、「問い合わせ」などをいいます。

 

「HTTP/2」に対応しているCDNサービス

 

現在は、多くのCDNサービスが「HTTP/2」対応となっており、弊社liteCDNも「HTTP/2」に対応済みです。

 

liteCDN以外の「HTTP/2」に対応しているCDNサービスは以下です。

 

Akamai

Azure CDN

Amazon CloudFront CDN

Cloudflare

テコラス CDNサービス

Fastly CDN

Google Cloud CDN

belugaCDN

IDCF Cloud CDN

さくらウェブアクセラレータ

レッドボックス

Alibaba

CDNetwork

 

「HTTP/2」に対応しているブラウザ

 

CDNサーバーが「HTTP/2」に対応していても、ブラウザのほうが対応していなければ「HTTP/1.1」での通信となります。

 

「HTTP/2」に対応しているブラウザは以下です。

 

・IE 11以上

・Microsoft Edge 12以上

・Google Chrome 43以上

・Mozilla Firefox 38以上

・Opera 32以上

・Safari 9以上

 

「HTTP/1.1」と「HTTP/2」の速度比較

 
HTTP1とHTTP2の速度測定結果

速度測定サイト:https://http2.redbox.ne.jp/?cid=blogredbox

 

いくら本文で「HTTP/2は早いんだよ!」と伝えても、「本当かよ?」と思われるかもしれません。

 

上記はCDNサービスを展開しているREDBOXの「HTTP/1.1」と「HTTP/2」の速度比較が行えるコンテンツです。

 

速度比較した結果は一目瞭然!「HTTP/2」のほうが早いのを確認できますね。

 

「HTTP/2」を選ぶべきサイトは?

 
HTTP1とHTTP2、どっちがよい? 

これまでに、「HTTP/2」に変更したらサイト表示が早くなると紹介してきましたが、実はすべてのサイトがそうだとは限りません。

 

例えばテキストを中心とした静的サイトの場合は、リクエストするファイルが少ないため「HTTP/2」の恩恵はほとんどないでしょう。

 

それどころか「HTTP/2」のほうが、サイトの表示速度が遅くなってしまう可能性があるのです。

 

というのも、「HTTP/2」は秘匿性の確保するためにTLSによる暗号化されており、復号化や証明書の確認が必要になるからです。

 

では、どういったウェブサイトが「HTTP/2」の導入を検討すべきなのか?

 

それはズバリ、スタイルシート(CSS)、動的ファイル(JavaScriptやPHP)、画像ファイルなどたくさんのファイルで構成されているサイトです!

 

最近は企業の公式サイトやECサイトは凝ったデザインや、動画や画像をたくさん使ったサイトが増えています。

 

また個人が運営しているサイトでもWordPressなどのCMSを利用すれば、誰でも簡単にデザイン性のあるサイトを作ることができます。

 

このことから、「HTTP/2」を導入したほうがよいサイトが増えていると考えられます。

 

「HTTP」の歴史と「HTTP/2」のデメリット

 
HTTPは進化を続けている 

「HTTP」は、TCP/IP上で動作し、コンテンツに必要な情報を取得できるプロトコルということで使用されはじめました。

 

1991年に「HTTP/0.9」が誕生してから、1996年に「HTTP/1.0」、1997年に「HTTP/1.1」とバージョンアップを繰り返しています。

 

その後、サイト表示の高速化や安全性向上を改善するためにGoogleが中心となって開発したSPDYというプロトコルをベースに、「HTTP/2」が生まれました。

 

「HTTP/1.1」の問題点を改善した「HTTP/2」ですが、TLSによる暗号化が行われた環境でしか使えないことがデメリットとして挙げられます。

 

つまり「HTTP/2」を使うにはウェブサーバーがSSL化されている必要があるということ…。

 

実はこのデメリット、CDNサービスを利用するにあたり見逃せないポイントになります。

 

なぜなら、CDNサービスの提供業者によっては、SSL化するのはオプション料金(別料金)となっていることがあるからです。

 

ちなみに、liteCDNは「HTTP/2」は対応済み、SSLについても標準装備されているので安心です。

 

もし「HTTP/2」が導入されているCDNサービスをお探しなら、liteCDNは30日の無料トライアルを用意していますのでご利用ください。