2021年3月に、liteCDNの標準機能にウイルススキャンが加わりました。もちろん料金は月額7,500円(50TBまで)のまま。
このセキュリティ機能追加が、お客様のコンテンツ配信のサービス向上にお役立ちできれば幸いです。
ウイルススキャンの詳細
今回、liteCDNに実装したウイルススキャンは、毎日AM3:00にキャッシュされているすべてのファイルに対してウイルススキャンを行います。
もしキャッシュファイルがウイルスに感染していた場合、該当ファイルの駆除を行います。駆除といってもファイルを勝手に削除するわけではなく、他のファイルに悪影響が及ばないよう、安全な場所に移動(隔離)する対応を行っているのでご安心ください。
では、ウイルススキャンの頻度が1日に1度というのは十分なのでしょうか?
IPA(情報処理推進機構)や総務省からは、ウェブサーバーの管理者に向けて「週に1度はウイルススキャンを行いましょう」というリーフレットが配信されています。
つまり、liteCDNの1日1回という頻度は少ないということはありません。むしろ十分だと考えています。
ですが、より安全性を高めたいという要望にお応えするため、liteCDNではリアルタイムでウイルススキャンをするオプションをご用意しました。
お申込みはお問い合せからご連絡ください。
※ウイルススキャンについては、お客様側が設定することは何もありません。すべて弊社におまかせください!
新型コロナウイルス拡大で狙われるCDNサービス
新型コロナ感染で私たちの取り巻く世界は大きく変動を迎えました。その中でもリモートワークの導入は私たちの働き方を大きく変えました。
リモートワークは長時間労働の緩和、通勤時間の短縮などよいことばかりではありませんでした。
というのも、リモートワークに切り替えたことでフィッシング詐欺やマルウェア感染といった被害件数が大幅に増加したからです。
多くの人がウェブサービスを利用する機会が増えたことに注目し、悪意のある第三者が多くのキャッシュファイルを保持するCDNサービスにマルウェアを侵入させようと目論んだのです。
リモートワークで多くの人が利用しているSlackなどのツールでは、ユーザー間でファイルの送受信が可能になっていて、それらのファイルはプラットフォームプロバイダーが運用するCDNに保存されています。
もしマルウェアが仕掛けられたファイルがCDNにキャッシュされてしまったら?
そしてそのキャッシュファイルのURLがスパムメール等で拡散してしまったら?
多くの人たちが、何かしらの被害に合ってしまうかもしれません。
実際に、最近では多くのゲーマーが利用するチャットツール「Discord」に、大量のマルウェアが確認され、多くの被害が報告されています。
・個人情報の抽出
・盗んだ情報の流出
・データの破壊
・他のマルウェアの感染
また過去にも「downAndExec」や「Infostealer.Bankeiya.B」など、CDNがマルウェアのターゲットになった事例が多く存在します。
今回導入したliteCDNのウイルススキャンが、悪意ある第三者からコンテンツを守るための盾になればと考えています。