インターネットを利用していて急にネットが遅くなったり、ネットに繋がらなくなったりする経験をしたことがある人は多いと思います。
そこでここでは急に通信速度が遅くなった時やネットに繋がらなくなった時の症状と対処方法について解説してきます。
急にインターネットが遅くなってしまった方の声

インターネットを利用していて急に通信速度が遅くなることがあります。
SNSを見ても急に速度が遅くなったという書き込みを見つけることが出来ます。
これらの書き込み以外にも実際に急にインターネットが遅くなったという方はやはり多いようです。
インターネットが遅くなる原因

インターネットが急に遅くなったり、繋がらなくなるには様々な理由があります。
そこでここではインターネットが急に遅くなった時の原因とトラブルの会費方法について解説していきます。
回線設備のトラブルと対処方法

急にインターネットが遅くなったと感じた場合は、設備側のトラブルが疑われる場合があります。
インターネットを接続するのには、インターネット回線と、回線をつなぐ機器の両方が正しく動いている必要があります。
ところが、工事などの影響で回線にトラブルが生じたり、機器が故障してしまうケースがあります。
故障を防ぐためのメンテナンスでトラブルが発生し、インターネットに障害が発生することもあるのです。
インターネットサービスを提供する業者側も、トラブルが起こらないように工夫をしています。
それでも不測の事態が発生し、インターネットが急激に遅くなる、そもそもつながらなくなるといった事態が発生するのです。
特に落雷があった場合や停電のあとにトラブルが発生することが多く、回線側の設備が復帰しても自宅側の機器の不具合で通信が出来なくなることがあります。

停電が復旧してもネットが繋がらない場合は周辺機器の再起動を試してみてください。
対処方法
回線設備でトラブルがあった場合、ほとんどの光回線のホームページで障害情報を公開していますので、自分が利用している地域でトラブルが発生していないか確認することが必要です。
ただし光コラボレーションの中には障害情報を公開していない場合もあります。
光コラボレーションはNTTの光ファイバーを利用していますので、NTTの公式サイトで確認してください。



通信障害が出ている時パソコンはインターネットにつながらないので、スマホなど他の通信手段で調べてください
格安プランを利用している


光回線の中には通常のプランの他に格安プランがあります。
格安プランは通常のプランと最大通信速度は同じですが、回線の混雑時には通信速度が制限されることがあります。
特に夕方から夜間などインターネット利用者が多い時間帯に通信速度が制限されて速度が遅くなることがありますので、まずは自分の利用しているインターネットのプランを確認してください。
通信速度が制限されることがある格安の光回線
・GMOとくとくBB光mini
・So-net光minico
・enひかりLite
上記3つの光回線については通常は通信速度が上り下り1Gbpsですが、回線が混雑した場合に通信速度が制限されてしまいます。



どこまで通信速度が制限されるかは公表されていません
対処方法
利用しているのが格安プランの場合、対処方法としては通常プランに変更すれば解決することが多いです。
ただし格安プランでもインターネットへの接続方法がIPv4+PPPoE接続の場合、夕方から夜間など利用者の多い時間帯に通信速度が低下することがあります。
そのためプラン変更の際はIPv6+PPPoE接続が出来るか確認してください。
格安プランがあるenひかりやおてがる光、hi-hoひかりはIPv6接続がオプションサービスとなります。



プラン変更よりも他の光回線に乗り換えたほうがお得の場合もあります。
アクセスが集中して遅くなる


インターネット回線は回線ごとにどの程度の情報をやり取りできるかが決まっています。
利用者の多いホームページでは処理能力の高いサーバーを利用しているためサーバーが混雑することはありませんが、多くのホームページで利用しているサーバーは処理能力がそれほど高くない場合がほとんどです。
そのため予期せぬアクセスの増加でサーバーにアクセスが集中してホームページの表示が遅くなることがあります。



例えばテレビでおいしいお店など放送した直後はそのお店のホームページに繋がらなくなったり、表示が遅くなることがあります。
ただしこのような場合、他のホームページの閲覧に関しては通常通り表示されます。
対処方法
閲覧先のホームページにアクセスが集中している場合、ユーザー側でできる対処方法はありません。
アクセスが少なくなってくるまで待ってから改めてホームページにアクセスしてみてください。
ネットの利用者が多い


夕方から夜間になるとインターネットが遅いと感じる人が多いと思います。
実際にSNS上でも夜間にインターネットが遅くなるという書き込みも多くあります。
これは夕方から夜間にかけてインターネットを利用する人が増えるためです。
パソコンからインターネットに接続するためにはプロバイダを経由してインターネットに接続します。
現在もっとも普及しているインターネットへの接続方法はIPv4+PPPoE接続ですが、IPv4+PPPoE接続インターネットに接続する際にプロバイダがユーザー認証を行うため通信速度が低下してしまいます。



IPv4+PPPoE接続でも回線が混雑していなければ通信速度が遅くなることはありません。
対処方法
IPv4+PPPoE接続の場合、通信速度が遅くなる原因は主にプロバイダによるユーザー認証が原因です。
しかし最近ではIPv6+IPoE接続という新しい接続方法が増えてきて、夕方から夜間など利用者が多い時間帯でも高速な接続が可能となっています。



一般的にv6やv6プラスといわれることが多いですね。
IPv6+IPoE接続の場合、プロバイダでユーザー認証を行う必要が無いため、利用者の多い時間帯でも通信速度が低下しにくくなります。
夕方から夜間にかけて通信速度が低下する場合の対処方法は、IPv6+PPPoE接続を利用することで改善されることが多いです。
ネットの通信速度を共有するサイト【みんなのネット回線速度】で集計したPPPoE接続とIPoE接続の時間帯ごとの通信速度を比較してみます。
IPv4+PPPoE接続の実測値
時間帯 | Ping値 | 下り | 上り |
---|---|---|---|
朝 | 22.96ms | 276.69Mbps | 241.58Mbps |
昼 | 24.37ms | 204.6Mbps | 212.88Mbps |
夕方 | 30.41ms | 186.4Mbps | 198.17Mbps |
夜 | 45.31ms | 141.21Mbps | 178.2Mbps |
深夜 | 25.35ms | 267.87Mbps | 230.16Mbps |
速度参考元:みんなのネット回線速度より
IPv6+IPoE接続の実測値
時間帯 | Ping値 | 下り | 上り |
---|---|---|---|
朝 | 20.75ms | 399.32Mbps | 279.26Mbps |
昼 | 22.67ms | 393.63Mbps | 296.27Mbps |
夕方 | 22.05ms | 339.92Mbps | 274.75Mbps |
夜 | 32.05ms | 285.96Mbps | 261.83Mbps |
深夜 | 22.72ms | 384.27Mbps | 290.85Mbps |
速度参考元:みんなのネット回線速度より
PPPoE接続の場合、夜の通信速度の平均値は141.21Mbpsまで通信速度が低下しますが、IPoE接続であれば回線が混雑する夕方から夜でも285.96Mbpsと測定結果は良好です。
最近はほとんどの光回線でIPv6+IPoE接続に対応してきていますが、オプション扱いになっていたり別途申し込みが必要なこともあるので、混雑する時間帯にネットが遅いと感じたら契約内容を確認してください。
インターネットへの接続がIPv6接続なのか確認するには【あなたのIPv6をテストしましょう】などのwebサイトで確認することが出来ます。
セキュリティソフトやウイルスに感染している


インターネットが急に遅くなった場合は、ウィルス感染などが疑われるケースもあります。
ウィルスの種類によっては勝手にパソコン内の情報をアップロードしてしまうものが存在するからです。
無料でパソコン内をスキャンできるウィルス対策ソフトも存在するため、気になった場合はスキャンしてみるのも方法です。
意図しない情報のアップロードがない場合は別の原因を疑う必要があります。
また知らないうちにセキュリティーソフトがインストールされている場合もあります。
セキュリティーソフトが複数インストールされている状態だとインターネットだけでなくパソコンの動作も遅くなることがありますので、セキュリティーソフトの見直しも効果的です。
対処方法
セキュリティソフトが複数インストールされている場合はアンインストールするか動作を停止してください。
複数のセキュリティソフトが稼働している状態だとインターネットだけでなくパソコンの動作自体も遅くなることがあります。
windows10には標準でセキュリティ対策としてWindows Defenderがありますが、市販のセキュリティソフトをインストールすると基本的には自動で無効になります。
ただし何らかの理由で有効になってしまう事もあるのでインターネットやパソコンの動作が遅いときは確認する必要があります。



ソフトをインストールする時は間違ってセキュリティソフトの体験版をインストールしないように注意してください。
データ量を使いすぎている


スマホなどモバイル機器でインターネットが急に遅くなった場合は、速度規制がかかっている可能性があります。
モバイル回線の契約は通信データ量に制限が設けられているケースが多く、想定以上にデータを利用した場合は速度規制の対象になります。
特に動画や音楽の視聴、ダウンロードは大量のデータ通信を伴います。
ギリギリで間に合わせたつもりでも、様々なアプリの更新で通信量がオーバーしているというケースもあります。
使い放題プランであっても、制限があることもポイントになります。
データの使い放題プランに加入していても、1日の通信量が多すぎる場合は速度が規制される場合があるのです。



OSのアップデートなど予期しない大きなデータのダウンロードが必要な時もあるので、加入プランは余裕をもって選ぶのがおすすめです。
対処方法
モバイル回線で急にインターネットが遅くなったと感じた場合は、契約情報を確認し、速度規制に関する規定がどうなっているかを確認する必要があります。
スマホやモバイルルーター等の契約が上限が決まっていて、上限以上に利用してしまった場合は追加でデータ量を購入すことで通信速度は改善されます。
ただしデータ量の購入は通常よりも割高になるので注意が必要です。



データ量を利用しすぎて速度制限がかかってしまった場合、元の速度に戻るのは事業者によって異なります。
データ量無制限の契約で速度規制がかかってしまった場合、通常の速度に戻るのはプロバイダによって異なりますので、詳細はプロバイダのサポートセンターに問い合わせるか契約書を確認してください。
通信速度が遅い・ネットが繋がらないとき
通信速度が遅くなるケースについて解説してきました。
それぞれについて対処方法も解説してきましたが、ここからは自分でできる対処方法を解説していきます。
配線を見直す


格安プラン以外の光回線を利用している場合、まず初めに行いたいのは機器同士の接続です。
光コンセントからONUまたはホームゲートウェイ、ONUまたはホームゲートウェイからルーター、ルーターからパソコン間の接続を見直してください。
ネットに繋が急につながらなくなるケースで多いのはレイアウト変更後にネットに繋がらなくなるケースです。
自分ではLANケーブルをしっかり刺したつもりでも最後までしっかりと接続されていないことや間違って接続していることもあります。
また光コンセントからONUまたはホームゲートウェイ間の光ファイバーがきつく曲がっている場合も注意が必要です。
光ファイバーは曲がりに弱く、急な曲げがあると通信速度が低下することがあります。
光ファイバーはなるべく曲げず、曲げないといけない場合はなるべく大きく曲げるようにしてください。
配線に問題なければ再起動


配線をすべて見直しても問題なければ次に周辺機器の再起動を行います。
再起動する場合は次の順番で再起動を行っていきます。



電源スイッチが無い場合はコンセントから電源コードを抜いてください
- パソコンをシャットダウンする
- 無線LANルーターの電源を切る
- ONUまたはホームゲートウェイの電源を切る
- 5分ほど放置する
- ONUまたはホームゲートウェイの電源を入れる
- 無線LANルーターの電源を入れる
- パソコンを立ち上げる
電源を入れる際はすぐに電源を入れず、上記の手順5から7はそれぞれ1分程度時間をおいて電源を入れるようにしてください。
停電などがあった場合、停電が復帰した後に通信障害がおこることがあります。
その場合は上記の方法で復帰することが多いです。
メッシュWi-Fiを利用している場合


最近利用者の多くなってきたメッシュWi-Fiは、Wi-Fiが繋がるエリアを中継器を利用して拡大する装置ですが、通常の中継器との違いはWi-Fiに接続するためのSSIDとパスワードが親機と同じという点です。
中継器の場合、親機から離れて子機のエリアに移動した場合、自分でWi-Fiの電波を切り替える必要がありましたが、メッシュWi-Fiは切り替える必要がありません。
ただし、何らかの理由で子機の電源を落としてしまったり、親機との接続が切れてしまうと別の子機や親機に接続してしまいますが一見どの子機に繋がってるか分かりません。
今までよりも遠い電波の弱い親機や子機に接続してしまと、通信速度が低下してしまう事があります。
近くの子機に接続していない場合は再度接続を行ってください。
接続の確認方法は機種により異なりますので、メーカーのマニュアルやサポートセンターで確認してください。
配線も問題なし、再起動でも改善されない場合は


配線も問題なく、再起動もして、どのページでも遅い場合やネットに繋がらない場合は、回線に障害が起きているか機器の故障かもしれません。
その場合ユーザー側でできることは無いので復旧するのを待つしかありません。
光回線の障害情報については下記のサイトで確認することが出来ます。



光コラボレーションが利用している光ファイバーはNTTの物なのでNTTの障害情報で確認できます。
速度が改善しないなら光回線の乗り換えを検討する
通信速度が遅くて何をしても解決しない場合、光回線の乗り換えを検討するのもおすすめです。
光回線を乗り換えることで快適にインターネットが利用出来るだけでなく、月額料金を見直すことが出来ます。
乗り換える光回線はIPv6+IPoE接続が利用できる料金の安い光回線を選ぶと後悔することはありません。
基本はスマホとのセット割が適用になる光回線を選ぶ


光回線の選び方は家庭の通信費全体で比較するのが上手に光回線を選ぶポイントとなります。
そのため基本はスマホとセット割が適用になる光回線を選ぶのがおすすめです。
スマホのキャリア | セット割が適用になる光回線 | 割引額(1台につき) |
---|---|---|
ドコモ | ドコモ光 | 最大1,100円/月 |
ソフトバンク・Y!mobile | ソフトバンク光 | 1,100円/月 |
au・UQモバイル | ビッグローブ光 | 最大1,100円/月 |
スマホ1台につき最大で1,100円の割引が毎月受けられるので、仮に家族4人の場合だと毎月4,400円通信費を節約することが出来ます。
気になる通信速度も3社ともIPv6+IPoE接続に対応しているので、24時間快適にインターネットを利用することが出来ます。
セット割を気にしないならGMO光アクセスがおすすめ


オンライン専用プランのahamo、LINEMO、povoや格安スマホを利用している方におすすめなのがGMO光アクセスです。
月額料金が安いだけでなくキャッシュバックなどのキャンペーンも豊富です。
IPv6+IPoE接続も利用できるので通信速度も高速通信が可能です。
スマホとのセット割引はありませんが月額料金が安く、キャッシュバックが高額なため他の光回線よりも低コストになります。
GMO光アクセスの詳細情報
月額料金 | ファミリープラン:4,818円 マンションプラン:3,773円 |
---|---|
契約事務手数料 | 3,300円 |
工事費 | |
通信速度 | 上り: 1Gbps 下り: 1Gbps |
通信方式 | IPv6+IPoE接続 |
契約期間 | 無し |
違約金 | 無し |
キャンペーン | 工事費無料 「全員32,000円キャッシュバック」もしくは 「乗り換えなら36,000円キャッシュバック」 |
\戸建て4,818円・マンション3,773円にて利用可能!/
まとめ
インターネット回線のトラブルはいろいろな原因があります。
それぞれで対処方法は違いますが、自分でできる対処方法と自分では対処できないトラブルに分かれます。
自分でトラブルを回避できる対処方法はこのページで解説してきましたが、自分では解決できないトラブルに関してはプロバイダーに問い合わせることになります。
その際は対処がスムーズに行えるよう事前に配線のチェックと周辺機器の再起動を行っておくとトラブル回避の作業がスムーズにできます。